02.車椅子ツレッキングスクール報告
(99.7.6)

 6月12日(土)に車椅子ツレッキングスクールを開催しました。
今回で6回目でした。
 今回は仕事の都合で私は参加できなかったのですが、会員のみんなが協力してくれて成功しました。
 参加者は相変わらず少ないけど、でも、街角での出会いを考えた車椅子の講習会はどこでもやっていないと自負しています。

 さてさて今回は、JRの亀戸駅にも、錦糸町駅にも東武曳舟駅にもエスカレーターが付き、東武亀戸駅にはスロープもできだんだんと駅も整備されてきた中での講習会でした。
 そこで新たに、昼食はデパートで自分たちで買うと言うことも入れてみました。(今までは仕出し屋さんに頼んだり、スタッフが全員分を買ってきたりしてました)

 基本的には机上講習をした後、グループ分けして、公共の交通機関を利用して街の中に出ていき、午後からミニ講演会を開き、全員でのディスカッションというメニューです。必ずスタッフの中には障害のある人たちに入ってもらい、一緒にコースを回るようにしています。やっぱり直接障害のある人と話をして、まず知ってもらうと言うことが大切だと思います。
 よく講習生だけで講習会をしていますが、いくら技術がうまくなっても、そこに人が関わらなくては何事も思いこみだけになってしまうと思うのです。

講習会用のテキストも毎回作り、独自のやり方で、いろいろな操作方法も教えています。
また、技術だけでなく、声をどのように掛けるべきか、そのときの心構えなども教えています。
年1回1日の講習会ですが、これからも毎年続けていこうと思います。
是非来年みなさんも参加してみてください。

ボランティアセンターの前で、出発前に記念撮影です。
出発前に机上説明。車椅子の各部の名称や動かし方、注意点などテキストを見ながら覚えてもらいます。
さあ、いざ自分の切符は自分たちで買ってもらいます。
駅でよく見かけるサポートの仕方は、車椅子ごと担ぎ上げる方法ですが、車椅子ごとでは乗っている障害者がかなりの恐怖感があります。
私たちはこのように2人で直接抱え、3人目に車椅子を持ってもらいます。もし4人いたら、4人目の人にサポートしてくれる人の荷物を持ちます。
実際にこのやり方の方が安心すると言われます。また、確実には約階段を上れます。
今はエスカレーターが駅にどんどん設置されて便利になっています。
ただ、利用者を止めて車椅子用にするため、何事かと周りの人がのぞき込み、かなりのプレッシャーが障害者にかかります。
ホームではなるべく真ん中にいた方がよい。
なぜかというと、ホームは端が水勾配になっているため、少し外側に坂になっています。
万が一ストッパーを掛けていないことにより、車椅子が独りでに走り出す危険を避けるためです。
街の中の建物も、車椅子用にスロープが付くようになりました。
結構これだけの勾配でも、なれないと力が入ります。
段差越えの練習です。
1,2段の階段の場合は前輪をあげて、後輪を段差の角に当て、てこの応用を利用してあがります。
降りるときは後ろ向きに同じようにしております。
決して降りるとき、前向きにしないように!!
講習生も、車椅子利用者もみんなで歩道を移動中!!