8.目線
(99.05.26)

目線
目線には自分の目線と他人からの目線がある。
よく車椅子のツレッキングスクールを体験した受講生が、人の目線が痛い!!とか、気になる。という。

いわれるまで私自身は気にしていなかった。
車椅子に乗ると当然座っているので、町中を歩いていても目線は低くなる。人に見下ろされている感じがすることはわかる。
でも、痛いとは。。。。。

これも偏見からくることなのかもしれない。

自分が車椅子に乗っている人を見る。目の不自由な人を見る。しかし、大丈夫かな。人の手を必要としてるかな、と思ってみている。

なんだ車椅子かとか、目の不自由な人がじゃまだ!!とは思ってみていない。

しかし、車椅子体験で、町中を、電車を利用するとき、嘘の障害者は人の目を気にするようだ。それも悪い方に。どうして???
どうして悪い方に考えるんだろうと思ってしまう。

私が偏見を持っていないかというと決してそんなことはない。偏見だらけだ。。。。

物心ついたときから、車椅子の人はずっと低い位置でものを見ている。
一般的にも、背の高い人は高い位置で、背の低い人は低い位置でものを見ているはず。子供の視線と大人の視線が違うように。

ただそれだけ(本当はその違いがいろんな感情を起こすんだけど)なんだけどなあ。

そうやって考えていくと、違った世界が広がって行くんだけどなあ。

私は比較的背が高いから、私とは違った角度で見てるんだなあって、どんなかなあって考えてたまにアッコちゃんなんかに聞くことがある。
そうすると私が気づかないことがいっぱいある。

視線のことは結構障害者の人たちもいうけど、決してみんなそんな目で見てないんだよ。

確かに、町中でこのごろは以前に比べれば車椅子の人も目の不自由な人も見かけるようになったけど、それでも少ない。
どうやってここから行くんだろうとか、大丈夫かなとか、日頃接しないから興味があって見てるときもあるし、手助けどうしたらいいかわかんなくて見てるときもあるし、どう声を掛けていいかわからないまま見ているときもある。

決して「なんだこいつ」という気持ちでは見ていないと思うんだけどなあ。

今度、6月12日に3sunネットで車椅子ツレッキングスクールを開く。
是非参加する人はいい体験をしてほしいな。
決して人の視線は痛くないんだよ。
自分が思うほど周りに人は見てないし、見てたとしてもどうしたらいいんだろうって目で見てると思うんだから。