8.看板取り付け屋

(99.04.20)

 、山の師匠である堤さんの仕事。山のプロガイドの仕事じゃなくて、看板屋の仕事のバイトをしている。看板屋といっても絵を描くのじゃなくて、取り付ける仕事。

 どんな仕事かというと、私もまだはっきりとは把握してないけど、新築ビルの各階のエレベーター案内とか、駐車場のプレート、入り口の高さ制限。入り口にある大きな立て看板。ガラス張りや、石造り、ステンレスでできているものなど、いろいろなものがある。
ビルの上にある、ネオンサインの看板。工場などに張ってある、会社名のシール。その他たくさんある。

 種類もすべて違うから、把握しきれないし、作業手順も違うし、毎回いろんな現場に行くけど、どう動けばいいのか私にはとんと分からないことばかり。

 それに、高いとこで、足場がない場合は、縄ばしごを使って作業をする。だから自己確保は大切なこと。そこは山と一緒かな。

 外にある立て看板の場合は、穴掘りから始まって、コンクリート打ちや、コンクリートのはつりやらある。アンカーボルトを打って固定させる。うーむ。まだまだいろいろあるらしい。

 ネオンの場合は電気の知識もなくちゃいけないし。プレートを張ると言ってもいろいろなタイプがあってそのたびに取り付け方が違う。

 ペンキ塗りも場所によってはあるし、シールを貼るといっても、結構難しい。
何せ、シール張るだけの仕事をしている人もいるぐらいだ。

 看板をつけると簡単に言っても、いろいろな知識がないとできないし、いろいろできないと対応できない。すぐホイとはできない仕事だと思った。

 私はその下働きで、なにを持ってこい、かにを持ってこいと言われて走り回っているばかり。そのおかげで、今回はいいリハビリになった。何せ仕事だから、走れませんとはいえない。はじめは急ぎ足で歩いて炊け土、だんだん小走りになり、少しは走れるようになってしまった。下手なリハビリより足にはいいみたいだ。

 それに、力もいる。この間の看板は300kgもあった。大人6人でやっと抱えて車から降ろした。後で家で見たら腕に内出血があった。

看板屋は体力も力も必要らしい。

 よく分からないながら、ちょっとはおもしろくなってきた。

 当分、山にも行きたいし、定職はつかないで、看板屋のバイトやら、他のバイトやらを見つけていこうと思っている。

 いい仕事があったら紹介してください。何でもします。よろしく!!