19. エベレスト登山に向けて

(2003.3.17)

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 一昨年は義父の病気、そして亡くなったこと、その後のいろいろな行事、そして自分の病気で山には全く入っていませんでした。
 そんな中、昨年の1月に友達から一緒にエベレストに行こうと誘われ、自分でも行けるだろうかと思いながら、夫に相談。夫が「行って来れば」と言ってくれたことから、エベレスト行きが始まりました。
さあ、ずっと山に入っていない私はトレーニングをしなくては。。。と思っている矢先に、ぎっくり腰になったり、腰の状態が良くなく、7月には全く動けなくなり、エベレストは無理か。。。と思ったほどでした。
 8月から本格的なトレーニングを始めました。
 まず、富士山、丹沢、雲稜会の会の山行に参加。少しずつ自分のリズムをつかんでいきました。早くは登れないけど、一定のスピードで長く歩くように心がけました。登るのは遅いけど、下るのは得意。若者と一緒に登っても、登りはなかなかでしたが、下りは大丈夫。一つ一つ自分の体と相談しながら、自分の状態を把握してきました。
トレーニングの本を読み、エベレスト登山報告書を読み、自分なりにイメージをふくらませながら、自転車でのトレーニングや、荷物を持ったトレーニング等。
 若い人のようには早く登れないし、体力もない私です。
 会の山では全体を見て、みんなで登る登り方です。しかし、エベレストは自分のことを考え自分がいかに高度順応しながら登るか。他人は他人。自分のことだけ考えて自分のリズムで登る。ただし、人間関係はやはりあるわけだし、隊の仕事もあるわけだけど、登ることに関しては他人のことは考えないと言うのが、今は一般的のようなので、自分もその考え方に切り替えて登るつもりです。
 山を初めて25年以上。途中に幾度もハードな山から離れていましたが、細々なりとも山に関わり続けてきました。エベレストが最後の山ではなく、これからもいっぱい山に行きたい。
 だから、このエベレスト登山は自分の山の通過点。
 怪我しないように、しっかりと自分の足で、目で、五感でエベレストを楽しんでこようと考えています。

今回のエベレスト登山は中国のチベット側からアタックします。
今年はエベレスト登頂50周年。ヒラリーとテンジンが登って50年がたちます。人も多く入山するそうで、ネパール側からは日本隊3隊と外国隊を会わせると350人だそうです。当然チベット側も同じくらいの人が入山するでしょう!!チベット側の日本隊は2隊。
ベースキャンプは大きな村のようになるでしょう。
見るもの全てが初めてのことなので、楽しんでこようと思います。

荷物は何とか準備しました。
飛行機の重さ制限があるので(20kg)、すでに陸送で送った荷物と合わせると帰りのことを考えた荷物を考えなければ行けないのですけど。。。ついつい重くなって、昨日は隊長に少し減らすようにと指示されてしまいました。
初めてのヒマラヤなので、あれもほしいこれも、、、と思っているとついつい重くなり、はじめは29kgになってしまいました。やっと19kgまで減らしました。後は手荷物でもって行く予定。どうなることやら。。。

私の担当は通信と医薬品担当。
現地での仕事がまだあります。
装備担当や食料担当、輸送担当の人たちも大変そうです。

今回行くに当たって、家族や夫の兄弟みんなの手助けを借りています。
それに、ワンゲルの人たち、雲稜会の人たち、山仲間、3sunネットの仲間、周りのみんなの励ましがとてもうれしかったです。

無理せず、しかし頂上を目指し、粘っこく、自分のペースで、楽しんで、エベレストに行って来ます。