チョモランマから帰って

(2003.7.19)

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チョモランマの遠征からかえって早1ヶ月が過ぎました。
13人参加の中、5人が登頂。
私は全く基礎体力が2ヶ月分くらいしかなくて高度順化もうまくいきませんでした。
早々にリタイヤです。
25歳から40歳くらいまで喘息があり、もうすっかり治ったはずなのに、やっぱり出たような気がします。
食事はできたけど、高度順化中は余りよく眠れませんでした。
空気が少ないので、夜横になってうとうとし始めると息ができなくて目が覚めてしまうのです。ひどいときは横になることもできずに座ったまま一睡もできずに朝を迎えたこともありました。
それに、一昨年1年は同居の義父の介護でほとんど山に行けず、自分自身もお腹を切る手術も受けていました。
体力に自信はなかったことは確かですが、チョモランマに行く話は早々あるものではなくて是非行ってみたいと思ったのです。

でもやはり、チョモランマはそんなに甘くはありませんでした。
ノースコル手前までで私の頂上への夢は終わってしまいました。
人数も多いことからチャンスは1回。その1回のチャンスを捕まえることができませんでした。

最後の3週間はBCで日本にいる家族や友達にむけて何とか情報を流すことに専念しました。
頂上は踏めませんでしたけど、私のチョモランマは少しは情報を流すという作業で隊に貢献できたことを誇りに感じることができました。(それも手作りのHPでそれができたことはうれしいです)

いろいろなことがありましたけど、初めて5000m以上の山に登り、高度順化とはどんなものかと言うことが少しはわかった気がします。
自分の体力も本当の意味で知ったような気がします。

これからも山は続けていきたいと思いますし、できれば、チャンスがあればまた7000mくらいの山に入ってみたいです。
お金もかかることですし、体力も、時間も必要なことなのでどうなるかわかりませんけど。。。。

日本の山もどんどん行ってみたい。
岩登りもしたいし、沢登りもしたい。ゆっくり花を見て歩く山行もしたい。
益々欲張りになった自分が今います。
そのためにも、落ちた体力を付けてまた山にいそしみたいと考えています。

そのためにはまず仕事を見つけて働かねばなりません。
なかなか仕事がないんですよね。
焦らず、がんばるつもりです。

今回チョモランマから帰ってきて、本当に友達が心配していてくれました。
私の体力がないために、大丈夫だろうか。無理しなければいいがとみんなが心配してくれていました。
帰ってきたら、「とにかく無事で帰ってきてくれてよかった。頂上はいいじゃない。元気で怪我しないで帰ってきたんだから」と。
こんなにみんなから気にかけてもらって、私って本当に幸せ者だなって思いました。
本当にありがとう!!!