雪崩事故防止講習会

(2008.1.22)

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1/11〜18まで雪崩事故防止講習会に行ってきました。
講習自体は2日間ですが、
福島の横向きスキー場、山形の月山弓張平、岩手の八幡平の
3カ所で講習がありすべて参加してきました。

この講習会を受けて、今までの考え方を改めようと思いました。

この講習は「決定版雪崩学」をテキストにして
講師陣は北海道山岳活動サポートの樋口和生氏、
防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの佐藤・小杉両氏、
山形の北村公立病院の医師の國本氏等々

山岳ガイド、医師、研究者がそれぞれの立場から雪崩事故を起こさないための机上・実地講習を行い、
それでも雪崩事故が起こった場合の対処方法を机上・実地講習するという講習会でした。
2日間ですがびっちりと充実したものでした。

この講習会に出て、改めて雪崩とはどのようにしてどのような場所に起こるのかと言うことを考えさせられ、なおかつ、起こったとき、雪に埋まった場合、

15分以内に見つかれば93%の確率で助かる。

15分以内で探すためにはビーコンは不可欠でスコップは不可欠。
ゾンデも必要と言うことを今回の実習で感じました。

早速私は買うことにしました。

確かに高価な物ですが、
フレンズも一式同じくらいかと考え必要なものは高くても買った方がいいと考えました。

岩手県の源太ヶ岳でおきた雪崩事故の報告書「源太ヶ岳雪崩事故報告書」
今の私達山岳会を表していると感じ愕然としました。

決して無知で起こったものではなく、従来の方法で雪崩を回避はしていましたが、
如何せん、雪の特質、雪崩の特質を熟知していたとはいえません。
また、従来の方法での捜索を直ぐに現地で行っていますが、
もっと確実な方法で行ってはいませんでした。

雪崩事故防止講習会を受け、さらにこの報告書を読んだとき、
本当の意味でストンと心に感じました。

機会があったら是非
この講習会を受け、報告書を読んでみてください

   
 防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの佐藤氏
   
ビーコンによる捜索 
   
ゾンデによる捜索 
   
雪の層を見るためにインクを吹き付ける(左)、雪の層をを観るために刷毛で掃く(右) 
   
弱層テスト 手稲式(左)、新田式(右) 
   弱層テスト シャベリング
   
セルフレスキュー